
台湾観光庁は9月17日、2025〜2026年の台湾の日本市場向け観光アンバサダーに俳優の妻夫木聡さんを2年連続で起用することを決定し、台湾でプレス発表会を開催した。前年度のアンバサダー活動の実績を評価し、引き続き日本市場に向けて多彩な台湾の魅力を発信する。
訪台者数が前年比42%増の大きな成果
妻夫木さんは昨年の初年度、アンバサダーとして活動。若年層だけでなく40代以上の層からも好感を得た。その結果、日本からの訪台旅行者数は前年比42%増の131.9万人を記録するなど大きな成果を挙げた。こうした実績を踏まえ、台湾観光庁は今年も妻夫木さんの起用を継続することを決定した。
「台湾への偏愛」をテーマに南台湾を体験
今回の訪台では「台湾への偏愛」をテーマに、台南や高雄を訪問。芸術文化や地域信仰、伝統市場など南台湾ならではの魅力を体験した。妻夫木さんはCM撮影の体験について「台湾では初めて訪れても、何度訪れても新しい発見がある」と語り、特にお気に入りとして台湾スイーツの「かき氷」を紹介した。
さらに「何度訪れても、新たな発見や多様な出会いがある」とコメント。その体験は訪台旅行者に「台湾へのさまざまな偏愛」を喚起し、単なる旅行にとどまらず、心を動かす交流の場になっているという。
新プロモーション展開と今後の計画
新しいプロモーション映像は2025年10月中旬に公開予定。台湾観光庁はオンラインとオフラインを組み合わせた多角的な展開を進めていく。首都圏や関西圏での消費者向けイベント、SNSとの連携などを通じて幅広い層への訴求を目指す方針だ。
妻夫木さんは9月25日から28日まで愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開催される「ツーリズムEXPOジャパン2025」の台湾パビリオンにおいて、同プロモーションの発表会を行う予定。現在準備が進められている。
台湾観光庁では、修学旅行やクルーズ、親子旅行、グルメ体験といった目的に合わせたマーケティングを強化。大規模イベントの開催を通じて、日本市場における台湾旅行需要の一層の拡大を目指す。