
昨年の表彰式の様子
経済産業大臣賞は道東の交通事業者団体
日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)はこのほど、ツーリズムの発展・拡大に貢献した国内・海外の団体、組織、企業、個人の持続可能で優れた取り組みを表彰する第9回「ジャパン・ツーリズム・アワード」(審査委員長=本保芳明アジア太平洋観光交流センター理事長)の各賞を決定した。今回の応募件数は213件(自薦198件、他薦15件)で、前回の119件を大きく上回った。表彰式はTEJ2025のオープニングセレモニーに続いて行われる。
「国土交通大臣賞」には、株式会社KURABITO STAYの「酒蔵から始まる、地方創生と日本酒ツーリズムの可能性を創る酒蔵ホテル『KURABITO STAY』」が選出。「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」とのダブル受賞という快挙となった。
「経済産業大臣賞」には、「ひがし北海道観光DXプラットフォーム」(阿寒バス・斜里バス・網走バス・根室交通・北海道拓殖バス・NECソリューションイノベータ・ひがし北海道自然美への道DMO・釧路観光コンベンション協会・北海道エアポート)の「ひがし北海道・交通事業者がつなぐエリアまるごと観光DX」が選ばれた。
「国土交通大臣賞」を受賞したKURABITO STAYの取り組みは、酒蔵を切り口に地域全体で観光資源としての磨き上げを図る持続可能な地方創生モデルとして認められた。文化継承への貢献という観点からも高い評価を得た。本格的な蔵人体験、蔵人宿舎をリノベーションした宿泊施設の提供を通し、体験価値と付加価値の向上を実現した。
「経済産業大臣賞」を受賞したひがし北海道観光DXプラットフォームの取り組みは、広域連携によるデジタル基盤の共通化と観光DXを実践。多くの交通事業者が連携し、経営の効率化と利用者の利便性向上を図りつつ、新たな観光需要を取り込んだ。2次交通の課題を抱える他の地域にとって、再現性のあるモデルとして高く評価。地域全体のコミュニティ形成にも貢献しており、持続可能な観光、地域活性化に貢献した。
このほか、「観光庁長官賞」には3団体、「実行委員長賞」は1団体、「UN Tourism特別賞」「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」はそれぞれ2団体が受賞した。
昨年の表彰式の様子