那須ハイランドパーク、教育旅行団体の貸し切りバスに補助制度 1台につき4万円 来年4月から


那須ハイランドパーク

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 栃木県那須町で「那須ハイランドパーク」=写真=を運営する藤和那須リゾート(岩本大二郎社長)はこのほど、2026年4月から28年12月までの期間、遠足・修学旅行などの教育旅行を対象に、団体バスの補助制度を実施すると発表した。条件を満たす学校団体に、貸し切りバス1台につき一律4万円の補助金を支給。金額的なハードルを下げることで、同園の教育旅行向けプランの利用を促進する。

 昨今の教育旅行をめぐる状況は、燃料費高騰、人手不足、人件費上昇などにより、旅行内容を縮小する学校団体も増加傾向にある。

 国土交通省が発表した「新公示運賃額」により、23年9月以降は貸し切りバス料金が改訂され、上限額が撤廃。24年4月1日からは厚生労働省による「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」も施行された。いわゆる「2024年問題」で、運転者の労働問題が改善された一方、バスの賃上げの影響を受け、遠方への教育旅行が難しくなっている。

 こうした状況を受け、同社では今回の補助を決定。五つの応募条件をすべて満たす学校団体に、貸し切りバス1台につき一律4万円の補助金を支給する。

 応募条件は、(1)那須町内の宿泊施設に宿泊する(2)文部科学省が定める学習指導要領に沿った教育旅行である(部活動、クラスイベント等は対象外)(3)1団体あたり生徒数35人以上(4)同社が指定する教育旅行プランを利用する(5)26年4月1日から28年12月31日の期間で那須ハイランドパークを利用する学校である―の五つ。

 (4)の指定プランについては、「満足パックプラン」「体験型研修旅行プラン」「ロゲイニングプラン」「SDGs学習プラン」「BCP学習プラン」が対象。

 同社によると、これらの中でも、遊びながら職業体験もできる「体験型研修旅行プラン」が一番人気で、年間約50校以上が利用しているという。森の整備からバイオマス発電を行う仕組みや、「こども食堂」の運営を紹介する「SDGs学習プラン」なども、遊びと学習のどちらも楽しめるプランとして好評だとしている。

 応募方法は、申込書をFAXで送信する(旅行代理店経由も可)。同プラン申し込み後、利用団体都合によるキャンセルは不可(天災などで休園になった場合除く)。

 詳細はhttps://www.nasuhai.co.jp/hotnews/detail.php?n=1200で公開している。

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