【私の視点 観光羅針盤 476】もう一つの日本 石森秀三


私の視点 観光羅針盤

 第2次トランプ政権発足直後に関税戦争が仕掛けられ、全世界は一挙に「大混迷時代」に突入している。日本外交の基軸である日米関係が不安定化する中で、米国における知日派のR・アーミテージ氏とJ・ナイ氏が相次いで亡くなった。両氏は知日派の重鎮と評されているが、実際には「米国への属国化」を巧みに演出したジャパン・ハンドラー(日本専門調教師)の役割が重要であったという厳しい評価もなされている。

 私は「米国の知日派」として最も重要な貢献を為した偉人はエドウィン・ライシャワー氏(1990年没)と思っている。ハーバード大学日本学教授を務めるとともに61年から5年間、米国の駐日特命全権大使を務められた。慈覚大師円仁(山形の山寺立石寺の開祖)の研究で博士号を取得されたために、山形をこよなく愛され、「山の向こうの『もう一つの日本』」の重要性を提唱された。

 ライシャワー氏の「もう一つの日本」についての言説(88年)の概要は、以下の通り。

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