
アゴダは9月16日、世界観光デーに合わせて「セカンダリーデスティネーション(各国の第二都市や地方都市)」の検索数が主要観光地と比較して15%速いペースで増加していると発表した。この傾向は日本、インド、インドネシア、マレーシア、タイといったアジアの主要観光市場で特に顕著だという。旅行者がユニークな体験を求める動きの高まり。
地域観光の需要拡大
アゴダのデータによると、セカンダリーデスティネーションへの宿泊検索数は2023年同期と比較して急増している。この動きを受け、各国の観光当局も地方観光地のプロモーションを積極的に進めている状況だ。
日本では訪日客数が過去最多を記録する中、観光の分散化が急務となっている。日本政府観光局(JNTO)は「Visit Japan Campaign」として地域観光の訴求を強化。アゴダも複数の地域DMOと連携し、混雑を避けた魅力的なエリアを積極的に紹介している。
一方、インド政府は長年にわたり地域観光に重点を置き、主要都市以外の新たな観光拠点開発に予算を計上。地域空港開発を目的とする「UDAN」計画や、各州に世界的な観光地の創出を呼びかける首相の方針が後押しとなっている。
世界観光デー記念セール
アゴダは世界観光デーを記念した特別セールキャンペーンも実施する。2025年9月24日から10月8日まで、ホテル予約が最大60%割引となる「World Tourism Dayセール」を展開。9月27日と10月6日には最大70%割引のフラッシュセールを実施し、航空券やアクティビティの限定プランも提供する。Agoda VIP会員は9月21日から23日まで先行アクセスが可能だ。
アゴダCEOのオムリ・モーゲンシュターン氏は「セカンダリーデスティネーションの人気上昇は、より繁栄する観光業を実現し、地域経済を活性化させる大きなチャンスだ。アゴダは、観光収益をより広く分散させることで地域社会に幅広い恩恵をもたらすことができると考えており、これらの地域の魅力を世界中に発信する取り組みを誇りに思う」とコメントしている。
調査概要
今回の発表は、アゴダのプラットフォームにおけるアジア5市場(日本、インド、インドネシア、マレーシア、タイ)のトップ10主要都市と、それ以外のセカンダリーデスティネーションに関する宿泊検索データの比較に基づいている。
アゴダは、世界中600万軒以上のホテルやバケーションレンタルに加え、航空券やアクティビティなどの旅行商品を提供するデジタル旅行プラットフォーム。Booking Holdings傘下の企業で、シンガポールの本社を中心に世界27ヶ所の拠点で7,000名以上のスタッフによって運営されている。