【私の視点 観光羅針盤 474】子どもの未来と旅育 石森秀三


私の視点 観光羅針盤

 こどもの日の新聞記事で、日本の子ども数の継続的減少を知って危惧を感じている。総務省は15歳未満の子どもの数が昨年よりも35万人少ない1366万人で44年続けて減少したと発表。子どもの数は1954年の2989万人をピークに減少し続けている。

 UNICEF(国連児童基金)は38カ国の先進・新興国の子どもたちの幸福度を調査した報告書を2020年に公表している。この報告書では「精神的な幸福度」「身体的健康」「学力・社会的スキル」の3分野で評価を行っている。子どもの幸福度の総合順位で日本は38カ国中の20位。日本は「身体的健康」では1位であるが、「精神的な幸福度」では生活満足度の低さと自殺率の高さから38カ国中の37位。「学力・社会的スキル」では学力は5位であるが、社会的スキル(友達づくりなど)では37位で最低レベルの評価だ。

 48年に国会で「こどもの日」を制定した際の趣旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことであったが、現代日本では子どもの幸福が必ずしも実現されていないようだ。

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