
観光庁が発表した宿泊旅行統計調査の第2次速報値の結果、今年6月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は、前年同月比2.4%減の4945万人泊で、3カ月ぶりに前年同月比でマイナスとなった。このうち日本人延べ宿泊者数が同5.1%減の3533万人泊だった。外国人延べ宿泊者数は同5.3%増の1412万人泊で、6月として過去最高を記録したが、香港では、日本で災害が発生するという根拠のない情報が拡散した影響などで約4割減だった。
日本人延べ宿泊者数の減少は、コロナ禍後に回復した宿泊旅行需要が落ち着いたことや、物価高に伴う旅行費用の高騰が影響したとみられる。
日本人延べ宿泊者数を都道府県別に見ると、前年同月を下回ったのは31都道府県に達した。このうち東京都(13.6%減)、京都府(12.7%減)を含む11都府県は2桁の減少率だった。一方で大阪・関西万博を開催中の大阪府は8.9%増となった。
外国人延べ宿泊者数は6月として過去最高だった。ただし、コロナ明け以降、前年同月比の伸び率は2桁以上が続いてきたが、6月は1桁台の伸び率となった。
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