
健康・観光に興味あれば誰でも参加可能
日本ヘルスツーリズム学会(下光輝一会長)は20日、杏林大学井の頭キャンパス(東京都三鷹市)で初の学会を開く。テーマは「温泉資源を活用したヘルスツーリズム事例の検討」。温泉やリハビリテーションに焦点を当て、ヘルスツーリズムの可能性を探る。
同学会は昨年4月に設立。健康と観光を融合した「ヘルスツーリズム」の科学的根拠と社会的価値の確立に向けた研究を行っているほか、情報交換や研究会を通じて同学会への賛同者(会員)を募っている。
開会は午後1時。講演では、環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室の五反田豊氏が、同省が推進する温泉地の活性化に向けた「新・湯治」の取り組みを紹介。また、杏林大学保健学部リハビリテーション学科の石井博之教授が、保健学の視点からヘルスツーリズムの展望を語る。
パネルディスカッションでは、温泉資源を活用したヘルスツーリズムの事例について、石井教授と杏林大学地域総合研究所客員研究員の北出恭子氏、同学会の木下藤寿副会長をパネリストに交え、検討する。
終盤には、国際武道大学体育学部・大学院武道・スポーツ研究科教授の笠原政志教授が、温泉を活用したスポーツ選手のコンディショニングに関する講演を行う。名刺交換や同大学の学会紹介の時間も設けられ、ネットワーキングの場としても活用できる(午後5時終了)。
参加費は5千円(会員無料)で、定員100人。対象は業界関係者や学生などで、健康や観光に興味がある人であれば誰でも参加できる。申し込みは専用サイト=QRコード=から。