
Trip.com Groupは8月26日、中国の食文化を五感で体験できる世界初の没入型ショーレストラン「Taste of China」を中国・上海にオープンした。90分間のショーでは中国7大地域を代表する料理7品を味わいながら、迫力ある映像演出とライブパフォーマンスを楽しめる。現在、公式サイトで予約を受け付けている。
五感で楽しむ中国文化の旅
外灘シティホールプラザ内のパノラマ型ダイニングシアターで提供される体験は、食と文化が融合した新しい形の観光コンテンツだ。パンダのシェフ「チェン・バオバオ」が案内役となり、中国7つの地域をめぐる美食の旅へと観客を誘う。
北部の香ばしい北京ダック、南部のさっぱりとしたサワースープフィッシュ、中部の滋養豊かな薬膳火鍋、西部のスパイシーな麻婆豆腐など、各地域を代表する料理が登場する。各料理には「知恵」「責任」「仁愛」「誠実」「伝統」「つながり」「革新」といった中国の価値観も織り込まれている。
映像とパフォーマンスが彩る没入体験
ショーでは料理だけでなく、視覚・聴覚を刺激する演出も楽しめる。優雅な漢服をまとったダンサーの舞、少林武術の力強い演舞、インタラクティブゲームなど多彩な要素が組み込まれている。クライマックスには、ロックのリズムに合わせて仮面を次々と変える四川オペラの変面パフォーマンスが披露される。
来場者は伝統的な中国衣装に着替えることもでき、宋代の漢服、清代のチャイナドレス、唐代風の衣装などが用意されている。会場外には3Dスクリーンや精巧なセットもあり、写真撮影やSNSでのシェアに最適だ。
食を通じた新しい旅行体験
Trip.com Groupの最新データによると、2025年前半のグルメ旅行の予約は前年同期比で30%増加しており、中国国内では上海、北京、広州、成都、長沙などがグルメ旅行者に人気の都市となっている。
「Taste of China」は単なるグルメショーにとどまらず、現代の旅行者が求める本格的な文化体験を手軽に楽しめる場を提供している。メニューにはQRコードが付いており、各地域のおすすめ情報にアクセスできるため、来場者は食の体験を旅行計画につなげることができる。
Trip.com Group共同創業者兼会長のジェームズ・リャン氏は「イノベーションは旅行の新しい領域を切り開き、旅行者が世界のさまざまな目的地と、より深く意義のある形でつながることを可能にします」とコメントしている。
店舗概要
「Taste of China」は上海市黄浦区江西中路215号に位置し、営業時間は10:00〜22:00。上演時間は昼の部12:00〜14:00、夜の部19:00〜21:00で、料金はディナーセット平均10,081円〜(通貨レートにより変動あり)。全メニューは豚肉・ラード不使用で、ベジタリアン向けメニューも用意されている。
今後は季節ごとのメニュー変更や海外でのポップアップイベント、全国巡回公演なども予定されている。