
東北観光推進機構はこのほど、東北教育旅行セミナーを東京都内のホテルで開催した。共催はJR東日本。首都圏の旅行会社の担当者約60人が参加。東日本大震災を踏まえた防災学習をはじめ、自然・文化、農山漁村の体験など、学びにつながるプログラムを紹介。混雑や費用に関しては、大都市圏や人気観光地より、教育旅行の実施に負担が少ないこともPRした。
東北の教育旅行の現状について、同機構の渡辺厚推進本部長は、全体数はコロナ後、漸減傾向としながらも、「コロナ禍を契機に東北を訪れた学校が一定数、その後も東北に魅力を感じて、関西圏や首都圏に戻らず、東北で教育旅行を実施している」と説明。旅行会社に対し、「探究学習の宝庫」である東北での教育旅行を学校側に提案してほしいと呼び掛けた。
東北教育旅行の利点については、インバウンドの急増などで貸し切りバスや宿泊施設の確保が難しかったり、物価の高騰で旅行費用が高騰したりしている中で、東北では「影響はあるものの、首都圏や関西、沖縄ほどではない」(同機構)としている。
会員向け記事です。