
嶋田学院長
キャビンアテンダント・グランドスタッフ専門学校のインターナショナルエアアカデミー(IAA、福岡市中央区、永江靜加理事長)は7月19日、福岡市の大名カンファレンスで高校生のための業界セミナー「夢に向かって」を開いた。福岡県内を中心に高校生や保護者、教員ら100人以上が参加し、運輸・観光業界の第一線で活躍する企業の声に熱心に耳を傾けた。
同セミナーは、文部科学省が推進する「探究学習」の導入を見据え、企業人の声を直接高校生に届けることで職業理解を深め、自らの将来像を描くきっかけを提供することを目的としている。
セミナー前半では、JR九州、JTB、商船三井クルーズ、全日本空輸、大韓航空、日本航空、ホテル日航福岡の計7社がリレー形式でプレゼンテーションを行った。各社は事業概要や企業理念に加え、現場での1日の流れ、仕事のやりがい、キャリアパスといった具体的な情報を、映像を交えながら紹介。プレゼンターとして登壇したIAAの卒業生が、後輩となる高校生たちに力強いメッセージを送る場面も見られた。
中でも、大韓航空のプレゼンテーションでは、アシアナ航空との統合計画に伴う機体デザインの刷新や、K―POPとのコラボレーションといった最新の動向が紹介された。また、客室乗務員の応募条件として語学力(TOEIC550点以上など)に加え「(緊急時に備え)泳げること」が必須であるといった情報も明かされ、参加者は興味深そうに聞き入っていた。
後半は、航空業界への就職が内定しているIAAの在校生6人によるグループディスカッションが行われた。「業界が求める人材とは」というテーマに対し、学生からは「コミュニケーション能力はもちろん、常に付加価値を考える創意工夫」「新しいことに挑戦する心」「地域に根差した視点」「周囲への感謝の心」といったキーワードが挙げられた。
最後に、嶋田嘉志子学院長が登壇。プレゼンターを務めた卒業生や在校生の労をねぎらい、「夢は見るものではなく、かなえるもの。諦めなければ必ず道は開ける」と力強く激励した。そして、「IQ(知能指数)も大事だが、これからの時代はEQ(心の知能指数)がもっと大事になる」と熱意のこもったメッセージを送り、セミナーを締めくくった。
嶋田学院長