
JRグループ旅客6社と熊本県などが2026年7~9月に展開する大型観光キャンペーン「熊本デスティネーションキャンペーン」(熊本DC)の全国宣伝販売促進会議が8月27日、同県熊本市内のホテルで開かれた。JR各社や旅行会社、自治体、メディアなど出席した関係者約400人に対し、県内各地のバラエティーに富んだ観光素材を紹介し、旅行商品の造成や、集中的な送客、情報発信への協力を要請した。
同県でのDC開催は19年7~9月以来7年ぶり。16年4月の熊本地震から10年の節目に当たり、20年7月の豪雨災害からの復興も含めて、観光振興を通じた県内の経済活性化につなげる。【記事提供:交通新聞】
キャッチコピーは前回の熊本DCの〝レガシー〟として引き継がれる「もっと、もーっと!くまもっと。」を踏襲。ショルダーコピーは暑い夏のシーズンだからこその熊本での〝冒険〟を楽しんでもらおうと「仲間を誘って、さぁ、冒険の旅へ」を掲げた。
会議では、木村敬同県知事が「熊本地震で多くの観光施設が被災したが、地震の前よりも良くしていこうと『創造的復興』に取り組んできた。来年のDCはその総仕上げとして、復旧・復興を遂げている熊本を全国に知ってもらう絶好の機会だと考えている。豪雨被害を受けた人吉・球磨地域の復旧・復興も着実に進んでおり、地域が立ち上がっていく姿もぜひ発信したい」とあいさつ。
JRグループを代表して、JR九州の古宮洋二社長は「受け地となる地元にとって一番大切なことはおもてなしだ。DC期間中だけ来てもらえば良いのではなく、繰り返し来てもらうことが大切であり、われわれも地元の方々と一緒に、お客さまをお迎えする体制を1年かけてつくっていきたい」と述べた。
続いて、地元関係者による観光素材のプレゼンテーションなどを実施。会議開始前と終了後には、県内市町村による観光スポットや名産品などを紹介する観光PR体験コーナーも開設され、にぎわいを見せた。
また、8月29日まで旅行会社の関係者らに県内の観光スポットを巡ってもらうエクスカーションが8コースで実施された。
【記事提供:交通新聞】