
古窯ホールディングス(山形県上山市)は9月5日、2026年卒業予定の学生を対象に、旅館全体を舞台とした宿泊型オープンカンパニー「よるこよう」を1泊2日で開催する。会場は日本の宿 古窯(同)で、旅館全体を就活会場にするのは県内初の試み。「浴衣で語る採用イベント」という全国的にも珍しい切り口で、就職活動の常識を覆す挑戦だ。
実施背景には、近年のオンライン化によって形式的になりがちな就活への課題意識があるという。学生と社員が自然体で交流できる場を提供し、観光業のやりがいや魅力を肌で感じてもらう。
参加者は浴衣に着替え、フロントや客室、浴場施設など旅館の現場を見学。夕食後には役職や部署を超えた社員との座談会で本音を語り合い、客室で将来について語る時間も設ける。
参加費は無料で、山形駅とかみのやま温泉駅から送迎バスを運行。「見て、話して、体験することで、観光業で働くリアルな姿を体感してもらいたい」と担当スタッフ。
よるこようは今後も継続的に開催し、観光と就活を融合させた新たな採用モデルとしての定着を目指す。