
食を通じた地域の魅力発信への意気込みを語る参加ホテルの料理長
神戸市内の7ホテルは9月1日から、「KOBE7ホテル食の旅 チャリティランチ2025」と銘打って、兵庫県産品をふんだんに使い趣向を凝らした特別メニューの提供を始める。食事1食につき300円を難病の子どもやその家族への支援事業へ寄付する。スタンプラリーなども行い、神戸のホテルの多彩な食の魅力発信と利用促進を図る。期間は10月31日まで。
チャリティランチは、1999年に神戸市内6ホテルで発足した「KOBEホテル6社会」による、特別ディナー企画を始まりとするもの。2012年からはより気軽に足を運んでもらおうと、社会貢献の一環としてグランシェフによるチャリティランチ企画を実施。昨年からはホテルモントレ神戸が加わり、これまでのチャリティ総額は2380万9千円に達する。
参加するのは、ANAクラウンプラザホテル神戸、オリエンタルホテル、神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ、神戸ポートピアホテル、神戸メリケンパークオリエンタルホテル、ホテルオークラ神戸、ホテルモントレ神戸。和食、フレンチ、中華、イタリアンのレストランがそれぞれ考えた、六甲シャンピニオンや但馬どり、淡路産タマネギなど、兵庫の山海の名産物を取り入れたメニューを提供する。価格は税別4800~6050円。
チャリティランチの売り上げのうち1食につき300円を、神戸市で難病の子どもと家族が治療中にゆったりと滞在できる施設「チャイルド・ケモ・ハウス」を運営するチャイルド・ケモ・サポート基金(神戸市)、小児病棟にクリニクラウン(臨床道化師)を派遣する日本クリニクラウン協会(大阪市)に寄付する。
開催期間中にフェア開催レストランで対象メニューを利用した人には、専用スタンプラリーカードに押印。スタンプ数に応じて、共通ランチ券やケーキセット券などをプレゼントする。またアンケートへの回答者を対象に抽選でペアディナー券などを贈る。
8月22日に報道関係者らを対象に行った発表会で、幹事ホテルとしてあいさつした、ANAクラウンプラザホテル神戸のシャファー・ジャマルディン総支配人は、「今年は阪神・淡路大震災から30年の節目の年であり、食を通じて兵庫・神戸の魅力を発信し、地域の発展に寄与しようと、『ひょうごテロワール』をテーマにした。当館でも6回ほど試食を重ね、特別メニューを用意した。ランチを楽しみながら、地域の思いを共有できる機会にしていただければ」と話した。
食を通じた地域の魅力発信への意気込みを語る参加ホテルの料理長