
福井県観光連盟 会長・山田義彦氏
「福井の暮らし 肌で感じて」 積極的に教育旅行誘致
昨年3月16日に北陸新幹線が福井・敦賀間で開業し、約1年が経過しました。開業効果を県内全域で持続させていくために、当連盟ではタイムリーな情報発信や首都圏等でのプロモーション等に加え、観光事業者の支援や観光DXの推進等、日々さまざまなミッションに取り組んでいます。
また、県内宿泊施設の稼働率は、土日祝や観光シーズンには高くなっている一方、平日等と繁閑の差が大きい状況にあるため、宿泊旅行者や観光需要を平準化することが大事であると考え、教育旅行やMICEの誘致にも積極的に取り組んでいるところです。
福井県は、美しい自然や個性あふれる歴史・文化・食など、多種多様な資源を有しています。また、民間調査の「全47都道府県幸福度ランキング」において6回連続の「幸福度日本一」を受賞するなど、住みやすく暮らしやすい地域という高い評価を受けており、教育旅行先として、探究学習にふさわしい素材が豊富にそろっています。
「福井県立恐竜博物館」では、50体以上もの恐竜骨格が展示されており、太古の恐竜の世界を体感できるほか、化石発掘体験も可能です。
「曹洞宗大本山永平寺」は、現在も多くの僧が修行に励む禅の修行道場であり、坐禅(ざぜん)を通じて自分を見つめ直すことができます。
戦国時代の城下町がほぼ完全な形で発掘された「一乗谷朝倉氏遺跡」は、2022年の博物館のオープンにより、戦国時代の城下町の成り立ちをより分かりやすく学ぶことが可能となりました。
また、福井県では旅館、ホテルはもちろんのこと、民泊や民宿の受け入れ団体も数多くございます。各受け入れ家庭は第1次産業を生業としている方が多く、日常生活の一部として農業体験、漁業体験、林業体験など幅広い体験が可能です。地域の温かさに直接触れ、伸び伸びと生活できる様子を肌で感じ取ることができます。
その他にも、福井県には学びの要素がたくさんそろっております。北陸新幹線延伸開業により、利便性が向上した福井県を訪れ、幸福度日本一を支える県民の暮らしをぜひ肌で感じていただきたいです。
福井県観光連盟 会長・山田義彦氏