
八王子観光コンベンション協会(東京都八王子市)などは1日から、高尾山の持続可能な観光地化を目指す「持続可能な高尾観光まちづくり事業」の一環として、売り上げの一部を自然保護や地域活性化に還元する循環型商品の販売を開始した。
商品は、八王子特産の桑の葉を使った「高尾山キャンディー」(税込み450円)=写真=と、登山向けメッシュ素材の「高尾山Tシャツ」(同3300円)。高尾山商店会の協力店舗で販売している。
同事業は、高尾山が東京都唯一の日本遺産に認定されたことを契機に2020年度にスタート。事業を推進する協議会には同協会のほか、八王子市、高尾山商店会、高尾登山電鉄、JR東日本八王子支社、京王電鉄、八王子商工会議所、大本山高尾山薬王院が参画し、観光による経済効果の一方で懸念される自然環境や地域文化への負荷を軽減しつつ、滞在満足度や観光消費額の向上、閑散期対策などに取り組んでいる。
活動はブランドロゴやポスター、映像を活用した情報発信のほか、ウェルネスツーリズムにも力を入れる。森林浴や健康チェックを盛り込んだ一般向けプログラム、企業向けチームビルディングハイクなどを展開しており、今年7月には都内初の「ヘルスツーリズム認証」を取得した。
高尾山キャンディー