
国際観光日本レストラン協会(鍔一郎会長)は、「2025経営者と女将のトップセミナー」を創業300年余年の老舗料亭「日本料理 行形亭(いきなりや)」(新潟市)で10月14日に開催する。行形亭主人の行形和滋氏が「新潟らしいおもてなし」について語るほか、新潟芸妓置屋組合長のはつ柳紅子氏が「古町芸妓の歴史」と題して講演する。翌15日には新潟県新発田市でエクスカーションも行う。会員以外も参加可能で、参加者を募集している。
行形亭は、江戸時代中期、元禄のころの創業。樹齢数百年の自然木の黒松をはじめ、数々の古木が植えられた2千坪を超す庭を眺めながら、伝統的な会席料理が堪能できる。11代目当主の行形氏は、東京・築地の料亭「新喜楽」での修業の後、行形亭で腕をふるう。2010年には新潟三業協同組合の理事長に就任した。
また、新潟の「古町芸妓」は、京都の「祇園」、東京の「新橋」と並んで日本三大芸妓に数えられる。はつ柳氏は、古町花街で幼少期を過ごし、古町芸妓に。2022年から新潟芸妓置屋組合の組合長。23年に新潟市で開催されたG7財務相・中央銀行総裁会議では、各国要人を日本舞踊や長唄、伝統のお座敷遊びでもてなした。
講演後には、食味研修会を行形亭で行う。
エクスカーションは、新発田市に移動し、地元の実業家、大倉喜八郎が建設した迎賓館「蔵春閣」、発酵文化を体験できる「KIKUSUI蔵GARDEN」を訪問し、本格会席料理がカジュアルに楽しめる「手紙」で昼食をとる。
申し込みの締め切りは10月3日。トップセミナーの参加費は協会会員が3万8千円、非会員が4万3千円。いずれも講師料、食事・飲み物代、芸妓・サービス料、事務経費、消費税を含む。エクスカーションは別途申し込みが必要で、参加費も別になる。
問い合わせ先は、国際観光日本レストラン協会事務局TEL03(5651)5601。