
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8月22日、米西部ワイオミング州で開いている経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、「雇用の下振れリスクが高まっている」と訴え、次回(9月)の米連邦公開市場委員会(FOMC)での早期利下げを匂わせた。
パウエル議長は講演で、米関税政策を受けた労働市場に関し、8月初旬に明らかとなった直近(7月)の米雇用統計に触れ、過去3カ月の雇用者数増加ペースが大幅に鈍化したことに対する懸念を示した。歴史的低水準が続く失業率については、「労働者の供給と需要の双方が著しく減速していることから生じる奇妙な均衡」と解釈を語った。【記事提供:ニッキン】
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