
プレゼン大会の様子
桃山学院中学校(大阪市阿倍野区)は18日、25年度の修学旅行を決めるプレゼンテーション決勝大会を開いた。8チームがプレゼンに臨み、自分たちの旅行プランの内容やセールスポイントを全力で紹介。学年120人と教員らが、行程や予算、プレゼン内容などを審査、投票し、沖縄への旅行を決めた。
同校では中学2年生の修学旅行について、社会性の育成などを目的に中学校開設時から生徒による旅行プラン作りを行っている。生徒たちは1学期から旅行プラン作りを開始。旅行会社の担当者から、飛行機搭乗に要する時間など、団体旅行のプラン作りに関する基本的な知識など説明を受けた上で、予算内で実現可能な日本国内での旅行プランを計画する。交通手段や所要時間、予算などインターネットなどで情報収集するほか、飲食店や宿泊施設に団体の受け入れが可能かどうかや団体料金の有無などを問い合わせるなどして、実現可能なプランを作り込んでいる。
今回は学年全体で29チームが旅行プランを作成。決勝大会にはクラスごとの予選会で選ばれた8チームが登壇し、10分間の持ち時間でそれぞれのプランを発表した。
最終プレゼンを行ったチームのプランは、新幹線を使って石川県や福井県を訪れ、あわら温泉の温泉旅館に滞在したり民泊体験をしたりするプランや、九州方面で平和学習やハウステンボスでの自由研修を組み合わせたプランなど。各チームとも、「いろんな景色を楽しむ」「都市圏から田舎圏まで全員が楽しめる」などのコンセプトに基づき、プランの見どころや自由研修のモデルコースなどを、写真や動画を交えながら紹介。「ぜひ私たちのプランで修学旅行に行きましょう」とアピールした。プレゼン後には生徒たちからは、「サンダーバードが止まった場合の代替案は」「自由行動の時の交通費は」などさまざまな質問が出された。
今年度は学習用のタブレットを使って、その場でプランへの投票を実施。教員や旅行会社の担当者らの票も合算した上で、平和学習や民泊、ジャングリア研修などを組み合わせた沖縄方面へのプランに決まった。
今後、旅行会社による調整などを経て、正式な旅程を決定、修学旅行に臨む予定だ。
プレゼン大会の様子