
ANAやJALなどでは、国内線でシニア向けおよび若者向けに当日割引の運賃を設定しているが、7月17日まで限定でANAは「スマートシニア空割」、JALは「スカイメイト」が通常よりもさらにお得に利用できる。
まずはANAの「スマートシニア空割」は、65歳以上でかつ生年月日確認登録を済ませているANAマイレージクラブカード(入会金・年会費無料)もしくはANAカードを持っている人を限定に7月17日搭乗分までの限定でセールが実施されており、旅客施設使用料が別途必要にはなるが、羽田―大阪(伊丹)線で片道9千円、羽田―函館線や広島線などで1万1千円、羽田―新千歳線などの北海道行きで1万2100円、羽田―那覇線や宮古線、石垣線で片道1万3200円などの設定となっている。運賃のルールとしては搭乗日当日の午前0時から予約可能で、空席があれば利用できるが、現在のルールでは残席が少ない場合には「スマートシニア空割」での購入ができないケースもあるので注意が必要であるが、空席が多い便であればかなりお得に利用することが可能となっている。
一方でJALでは、シニアのセール運賃ではなく、若者向けの「スカイメイト」において割引運賃を7月17日までセール運賃が設定している。現在のスカイメイトのルールは満12歳~25歳まで利用可能で、生年月日などの情報を登録済みのJALマイレージバンク会員(入会金・年会費無料)もしくはJALカード会員が利用可能であるが、JALのスカイメイトには2種類の運賃種類があり、JALカード会員向けの「JALカードスカイメイト」とそれ以外の「スカイメイト」の2種類となっている。両運賃ともにセールで販売されており、スカイメイトでも期間限定で羽田―伊丹線片道7480円、羽田―新千歳線、福岡線で片道9460円、羽田―那覇線で片道9900円とかなりお得に利用できるが、JALカードスカイメイトであれば片道一律で4950円という破格であり、LCCよりも安く利用できるのだ。
クレジットカード(JALカード)を作ることに抵抗がある可能性もあるが、「学生専用 JALカードnavi」であれば在学期間中は年会費も無料で、入会特典だけでも2千マイル、さらに入会搭乗ボーナスおよび毎年初回搭乗ボーナスでそれぞれ1千マイルがもらえるなど、対象者であれば使わない手はないだろう。対象となる年齢の人にはぜひ活用してほしいが、どちらも出発当日午前0時からの予約になることから、どちらかというとフットワークが軽い旅慣れている人が利用の中心ではあるが、使える人は一度使ってみるのがいいだろう。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)