
2025年4~6月期の日本人の国内旅行消費額は、観光・レジャー、業務、帰省など旅行目的を問わず、前年同期比6.2%増の6兆7988億円となった。観光庁の旅行・観光消費動向調査の1次速報値。統計上比較可能な2010年以降では、4~6月期として過去最高を記録した。物価高騰を背景とする旅行単価の上昇で消費額が上昇した。
消費額の内訳は、宿泊旅行が5兆2916億円(前年同期比4.3%増)、日帰り旅行が1兆5073億円(同13.5%増)となった。
1人1回当たり旅行支出(旅行単価)は、国内旅行全体で4万6676円(前年同期比5.8%増)だった。うち、宿泊旅行は7万2186円(同6.2%増)、日帰り旅行が2万832円(同10.7%増)となった。
期間中の延べ旅行者数は、1億4566万人(前年同期比0.3%増)の微増だった。うち、日帰り旅行は7236万人(同2.5%増)、宿泊旅行が7330万人(同1.8%減)で、日帰り旅行の旅行者数は前年同期比で増加した一方、宿泊旅行者数は減少に転じた。ただし、宿泊旅行者数を観光・レジャー目的に限定すると、同0.9%増だった。