【交通トレンド分析297】万博に2日間行くなら、本町駅周辺に泊まるのが便利 鳥海高太朗


 大阪・関西万博も日程の半分を折り返し、10月13日の閉幕まであと2カ月近くとなった。これから万博を訪れる予定がある人もいると思うが、私自身は7月末現在、プライベートと仕事を合わせてすでに19回訪れている。

 首都圏をはじめ、宿泊を伴う形で万博へ行かれる方におすすめしているのが、初日はゆっくり移動して、夕方から万博へ行き、翌日は朝9時のオープンから2日目の万博を楽しみ、夕方前には会場を出て帰宅するプランだ。特に酷暑が続いており、万博の目玉である「大屋根リング」は涼しくなる夕方以降に上って、夕陽をバックに記念撮影をするのがおすすめで、夜20時前に花火、そして水上ショー、さらには21時前からのドローンショーも楽しむのがいいだろう。16時以降の入場であれば3700円で入れる「夜間券」がお得である。特に会場となっている夢洲は風があるので夜は非常に快適であり、夕食も混んでいるお店もあるが、スムーズに入れるところも多い。

 そしてパビリオンの予約が難しいという問題があるなか、当日入場してから10分後から予約できる「当日予約」、予約なしでの列に並ぶなどすることで複数のパビリオンに行くことを考えると、朝9時の予約枠を確保して、朝8時前からゲート前に並ぶのが、私のこれまでの経験で考えるとベストである。

 そしてホテル選びについてであるが、2日間万博へ行くのであれば、間違いなく本町駅周辺をおすすめする。本町駅は大阪メトロ御堂筋線と中央線の乗換駅となっており、万博の東ゲートに隣接する夢洲駅へは中央線で乗り換えなし、新大阪、梅田(大阪駅)、なんばへも御堂筋線で乗り換えなしで行けるので便利だ。それほどホテル代も高いエリアではない。

 特に万博会場へは車輪の付いたキャリーバッグの持ち込みが禁止されており、夕方から万博へ行くのであれば、いったんホテルにチェックインをしてから身軽な格好で万博へ行けるほか、何よりも万博会場では歩く時間も多く、帰りはヘトヘトになっているときに乗り換えなしでホテルに戻れるのは非常に楽である。

 本町には飲食店やカフェも多くあり、食事にも困らないほか、地下鉄が複数乗り入れていることもあり、移動が便利だ。夏休み期間で万博へ昼間を含めて2日以上行くのであれば、7月19日~8月31日まで毎日入れるパス「夏パス」がお得で、大人1万2千円、中人7千円(12~17歳)、小人3千円(4~11歳)。ちなみに万博は平日券が6千円、1日券が7500円、夜間券(16時以降)が3700円となっている。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
 
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