
国土交通省中部運輸局は8月7日、乗合バス事業者2社に車両使用停止等の処分を行ったと発表した。2社は愛知県のあおい交通と岐阜県の東鉄アシスト。
あおい交通については昨年12月5日、事業用自動車が回送で始発地へ向かう途中、小牧市内の路上で横断歩道を渡っていた歩行者に接触し、重傷を負わせたため、監査を実施。
その結果、運転者の勤務時間・乗務時間が国土交通省の告示で定める基準を遵守していなかったこと、点呼の記録・業務の記録・乗務員等台帳の記載事項が不適切だったこと、運転者への指導監督が不適切だったこと、事故惹起者や高齢運転者に対する運転適性診断を実施していなかったことなど、7項目の違反を指摘した。
処分としては事業用自動車2両を30日間使用停止としたほか、文書による警告も行った。
一方東鉄アシストは昨年11月9日に多治見市のコミュニティバス「ききょうバス」において、車いす利用者に対し乗車を拒否した事実が判明したため監査を実施。正当な事由がなく、運送の引受け(継続)を拒絶したことが違反にあたるとし、事業用自動車1両を30日間使用停止とした。