
自主学習に動画、12月に検定試験
日本観光振興協会(日観振)は、地域において観光DXを実践できる人材の育成に向け、「地方創生データサイエンティスト検定制度(観光DX検定)」を創設する。12月に予定する「初級」検定試験を前に、8月1日、初級eラーニング講座の提供を開始した。1本当たり30分の動画10本を視聴できるなど、自主学習用のプログラムとなっている。
観光DX検定は、データに基づく地域の観光戦略を立案・実行できる人材を育成・認定する制度。「e―Stat」や「地域経済分析システム(RESAS)」といった分析ツールの活用など、地域での観光戦略の策定に求められるデータ分析力を身に付けてもらう。
対象は観光産業の従事者、観光産業への就職を目指す学生など。初級eラーニング講座で学んでもらい、9月ごろに検定試験の受け付けを開始する。12月14日には初級検定試験をオンライン試験の方式で開催する予定。
初級eラーニング講座の申し込み受付期間は11月30日まで。受講手続きの完了後、12月13日までの期間、動画は何度でも視聴できる。動画の主な内容は、観光動向を把握するために必要な調査・統計データ▽KPI/KGIなどの目標指標となるデータ・設定方法▽観光動向分析のデータと観光地マーケティングのプロセス▽観光動向分析ツールの使い方(e―stat、RESAS、全国観光DMP、観光予報プラットフォーム)。
初級eラーニング講座の受講料(動画視聴、PDFテキスト含む)は、一般が3万3千円(税込み)、学生が2万2千円(同)。申し込みは特設サイト(https://kankou-exam.nihon-kankou-dx.info/)から。
「中級」「上級」の観光DX検定については、2026年度以降の実施に向けて準備を進めている。