KNT-CTホールディングス、「廃校活用防災事業」を開始 団体向け「避難生活疑似体験プログラム」を実施


創立70周年記念事業の一環

 KNT-CTホールディングス(HD)は8月7日、同社の創立70周年記念事業として、「廃校活用防災事業」を開始した。多くの地域で防災拠点となる学校に着目し、「避難生活疑似体験プログラム」を開発。その第1弾として、今年10月から来年3月までの指定日、群馬県桐生市の廃校「旧群馬県立桐生南高等学校」を活用したレンタルスペース「KIRINAN BASE」でプログラムを実施する。

 同社は今年9月で創立70周年を迎える。その記念として開始する今回の事業は、さまざまな社会問題の解決を目指す「未来創造事業」の一環。地域の有効活用が課題とされる「廃校」と「防災」を結びつけ、企業、学校、自治会などを対象とする団体向けの「避難生活疑似体験プログラム」として開発した。

 プログラムは、名古屋工業大学大学院・北川啓介教授による監修、NTT東日本防災研究所による全体協力により実現。座学では日本と海外の防災事例などを学べるほか、インスタントハウスなどの最新製品や防災アイデアを取り入れた「未来志向の避難所体験」を用意している。また、グループ別ワークショップでは、平時でも役立つ自助力・共助力を育むことも期待できるという。

定員は20~100人、26年3月まで計7回実施

 プログラムの第1弾として、群馬県桐生市の廃校「旧群馬県立桐生南高等学校」を活用したレンタルスペース「KIRINAN BASE」で、「避難生活疑似体験プログラム」を実施。対象は企業、労働組合、学校、自治会などで、定員は1グループにつき20~100人。参加費は1グループにつき税込み78万円からで、体験代、講師代、災害食事代、保険代などは含まれている。

 開催日は、2025年10月17日、29日、11月17日と、2026年3月7日、12日、17日、20日。各回、午前10時から午後4時頃までの日帰り6時間で実施する。

 文部科学省による令和6年度「廃校施設活用状況実体調査」によると、施設が現存する廃校は7612校、うち活用されていないものが1951校とされている。維持・管理コストが必要な廃校を活用することで、より現実的な避難生活の感覚を学ぶことができるだけでなく、新たな需要を提案することで、地域の活性化を目指すとしている。将来的には対象を拡大し、各地域での廃校活用防災事業の展開を目指す。

 プログラムの詳細は、公式サイト(https://www.kntcthd.co.jp/ja/70th/haikoubousai/)で確認できる。

 
 
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