
「尾島ねぷたまつり」のねぷた運行=写真提供:観光ぐんま写真館、https://gunma-kanko.jp/
北関東で有数の夏祭り、群馬県太田市の尾島地区で「尾島ねぷたまつり」が14、15日に開かれる。青森県弘前市と太田市との歴史的な縁を踏まえ、1986(昭和61)年に始まり、今年で40周年を迎える。
高さ7メートルに及ぶ扇ねぷたとねぷた太鼓の隊列は勇壮で、「ヤーヤドー」の掛け声と共に約10台のねぷたが練り歩く。夏の夜に浮かび上がる色鮮やかな武者絵は幻想的。祭りのクライマックスは、ねぷた太鼓とまつり囃子(ばやし)の大合奏だ。
尾島と弘前市のつながりは江戸初期にさかのぼる。津軽藩(弘前藩)の初代藩主、津軽為信公は、関ヶ原の合戦で東軍に加わり、その戦功で上野国(群馬県)の6カ村を加増され、尾島に飛び地領が形成された歴史がある。
旧尾島町と弘前市は友好都市となり、その縁は市町村合併後、太田市に引き継がれ、2006年11月、両市は友好都市を締結。ねぷたまつりや小・中学生の交流事業など多くの分野で交流がある。
14日はねぷたオープニング式典の後、午後6時30分から尾島商店街大通り(県道142号線)などでねぶたが運行される。15日も午後6時15分から運行される。
ねぷた運行以外にも弘前市による七夕会お囃子演奏や津軽物産市など多彩なイベントが行われる。
「尾島ねぷたまつり」のねぷた運行=写真提供:観光ぐんま写真館、https://gunma-kanko.jp/