
協定式であいさつする舘林CEO(中央)
SQUEESE(スクイーズ、舘林真一CEO)は7月15日、北海道北広島市(上野正三市長)と同市の観光振興と地域経済の発展を目的にした包括連携協定を結んだ。同社本店も同市に移転。ホテル・温浴施設の運営や、スマートテクノロジーに関する実証実験のノウハウなどを生かし、地域振興や地域事業者らと連携しての新サービスの創出などに取り組む考えだ。
同社は、ファイターズ スポーツ&エンターテイメントと連携し、エスコンフィールドHOKKAIDO内のランドマークホテル「tower eleven hotel」を運営。エスコンフィールドへのアクセス拠点として期待される北広島駅周辺の再開発プロジェクトにも参画し、今年3月に開業したホテル「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前」の開発、運営にも携わる。
ボールパークを軸に地域の潜在可能性が高いことや、同市市政の協力体制など地域から世界を目指す企業が挑戦しやすい環境であることなどから、今回の提携に至った。
連携するのは(1)観光振興に関すること(2)地域の活性化に関すること(3)ボールパーク構想に関すること(4)産業振興に関すること(5)その他市民サービスの向上に関すること―の5項目。
同日、エスコンフィールドHOKKAIDOホテルで行った協定の締結式には、上野市長と舘林CEO、同社の中川智博執行役員が出席。あいさつした上野市長は「スクイーズ社が本店を当市に移転、協定も締結したことで、北海道、北広島市のスタートアップとして本市の観光振興や商工業の振興に大きく貢献いただけると確信している」と期待感を語った。
次いで舘林CEOが同社事業について説明。その上で「北広島を拠点に北海道の魅力をもっと世界に発信していく。連携を通して、地元の方、全国、インバウンドを含めて、地域を盛り上げていく密な連携をしていきたい。まずは、今ファイターズの試合やボールパーク目的で来ている人が、もう1泊するような仕掛けをしっかり作り、宿泊から地域を盛り上げていきたい」と意欲を語った。
中川氏は北広島市での事業内容や、ホテルで実施している市民限定プランなどの市民への浸透策、駅前活性化の取り組みを紹介。ホテルを活用した実証実験など他の北海道発スタートアップとの連携や、雪を生かしたインバウンド向けコンテンツの開発などの可能性を語った。
協定式であいさつする舘林CEO(中央)