
排水処理プラントや水処理薬品など、水に関する製品を提供する総合水処理メーカー「アクアス」は、環境・水質分野の新たな取り組みとして、PFAS(有機フッ素化合物)分析サービスを8月20日から開始する。
規制が進むPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の分析から始め、将来的にISO21675:2019に準拠した30項目のPFAS分析を可能にする体制を整えていくとしている。
飲料水や飲料水の原水(水道法20条による検査は関東、沖縄のみ)を対象に、LC―MS/MS(液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析)で分析を行う。分析対象の項目はPFOS、PFOA。
PFASは「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」の総称で、水や油をはじく人工化学物質。極めて分解がされにくく、一部の物質は環境や人体への残留が懸念されているという。
現在、PFOS、PFOA、PFHxSは化審法「第一種特定化学物質」に該当し、PFOSとPFOAは水道水の水質基準に設定されるなど、規制の強化が進んでいる。
同社は国立研究開発法人産業技術総合研究所と技術コンサルティング契約を締結。「分析と処理技術を組み合わせ包括的なPFAS対策ソリューションの提供で、社会課題の解決に貢献する」としている。