
7月15日、福島県の猪苗代湖がラムサール条約湿地に新規登録された。福島県内の登録は尾瀬に続く2ヶ所目、国内では54ヶ所目となる。猪苗代湖は国内第4の大きさを誇る不凍湖で、ハクチョウ類やカモ類等の越冬地となっている。
環境省によれば、猪苗代湖はラムサール条約湿地の9種類の登録基準のうち5種類が該当。環境省では78科197種の動物をはじめとした多種多様な動植物が確認されていること、コハクチョウが越冬地として利用しており近年は日本・朝鮮非繁殖個体群の1%以上にあたる800羽程度が飛来して越冬地として利用していることなどを理由として説明。北部と南部で異なる湖底地形で酸性河川水流入による自然の浄化作用があること、IUCNレッドリストにおける絶滅危惧種が4種存在していること、絶滅危惧種であるアサザの大規模群落を維持していることなども該当理由としている。
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