
「だから、晴れの国」のPRロゴを持つ伊原木知事(左)と高橋さん(右)
岡山県は、晴れの日が国内でも特に多いことを生かし、「晴れの国」として、映画の撮影ロケ地としての誘致活動や観光誘客を推進している。今年度のPRキャッチフレーズは「だから、晴れの国」に決定。8月1日には都内で記者会見を開き、全国対象のアンケートで決定したPRロゴを披露した。会見には伊原木隆太知事と、岡山県倉敷市出身で元フィギュアスケート男子世界王者の高橋大輔さんがゲストとして登壇。伊原木知事と岡山の魅力をPRした。
映画のロケ地としても人気、「晴れの国」の魅力
冒頭あいさつした伊原木知事は、「35年以上『晴れの国』というキャッチフレーズを使ってきたが、県境を越えるとほとんど誰にも知られておらず、非常に悔しく思っている」とコメント。晴れの日が全国一で、屋外の撮影がしやすいことから映画撮影のロケーションに優れている点、豊かな農産物に恵まれている点などをアピールした。
伊原木知事が県の魅力をアピール
会見では「だから、晴れの国」を再現したPR動画も披露。後半には、伊原木知事とPR動画に出演した高橋大輔さんによるトークセッションが行われ、県の魅力が語られた。
伊原木知事はロケ地としての誘致について、「岡山県では、晴れているハリウッド『晴れウッド』として売り出し中だ。晴れていると映画撮影にも使えるし、気分も良くなる」とコメントした。
高橋さんは、近年注目を集める倉敷の美観地区についてコメント。「現役時代は時間がなくて見れなかったが、(今では)素敵なお店がたくさん増えている。大人になって楽しめる場所がこんなにあるのかと気づいた」と話し、故郷が観光地として発展していることに期待している様子を見せた。
伊原木知事は、「倉敷はほかの城下町と違い、地域の皆さんの自主的な営みで作られた街。お殿さまの命令ではなく、地域に貢献する形で街を発展して作っている」と街の発展の歴史を紹介した。
トークッションは、語り尽くせない県の魅力で話が盛り上がった
SNS動画投稿コンテストも開始
岡山県では、8月1日からSNSの動画投稿企画「『晴れムビ』コンテスト」を開始した。31日までの1カ月間実施し、県の魅力が伝わる60秒以内のショートムービー(縦型動画)をXやInstagramに投稿すると賞品が当たる。
撮影ジャンルに縛りはなく、グルメや観光、アニメやショートドラマなど自由な発想で投稿を受け付け。国内在住者なら誰でも投稿でき、岡山県外の人の投稿も歓迎しているという。
同コンテストで審査員を務める高橋さんは、「(コンテストを通して)これからどんどん知っていって、全国の皆さんに岡山の魅力を伝えていきたい」とコメント。
伊原木知事も、「岡山に住んでいる人でも知らないことが多い。選挙に出て(街頭演説で)街を巡る中で、新しい発見もあった」と振り返り、「晴れムビ」に投稿される動画を楽しみにしていると期待を示した。
コンテストの応募は、最初に投稿の対象となるXかInstagramの岡山県公式アカウントをフォロー(X=@okayama_8092/Instagram=@okayamapref_japan)。「晴れの国おかやま」を感じる60秒以内の縦型動画を制作し、XかInstagramで「#晴れムビコンテスト」のハッシュタグを付けて動画を投稿することで応募完了となる。
賞品は、「大賞」としてクオカード3万円分が1人(1チーム)に、「晴れ晴れ賞」としてシャインマスカットが3人(3チーム)に贈られる。また、特別賞の「高橋大輔賞」も用意。1人(1チーム)限定で、高橋さんのサイン入り「だから晴れの国Tシャツ、ポスター」と、晴れの国の菓子詰め合わせが贈られる。応募点数に限りはなく、入賞は1人1作品とする。
「だから、晴れの国」のPRロゴを持つ伊原木知事(左)と高橋さん(右)