
TPは初の半数越え
帝国データバンクはこのほど、全国の主なレジャー施設におけるチケット料金の動向を調査、分析した。今年のチケット料金値上げが判明した施設は全体の37.4%に当たる71施設。前年に比べ、1.9倍となった。テーマパーク(TP)は調査開始後初めて値上げ施設が全体の半数を超えた。
TP、水族館、動物園など、国内の主要レジャー施設190施設を調査した。
今年、入場料などのチケット料金が値上げとなる施設は71施設で、2023年以降の調査で最多だった。前年(37施設)比は91.9%増、1.9倍となった。
施設のジャンル別では、TP(遊園地を含む)は対象100施設のうち51施設が値上げ。前年の23施設から倍増以上となり、値上げ施設が全体の半数を超えた。
水族館、動物園は10施設ずつで、前年(水族館6施設、動物園8施設)をともに上回った。
レジャー施設全体の「一般券(入場料)」平均価格(大人1人)は1695円。前年平均(1626円)に比べて4.2%、69円上昇した。
ジャンル別では、水族館が2158円と最も高く、前年平均から91円、4.4%増加。TPは1622円、動物園は1427円で、それぞれ前年比74円(4.8%)、46円(3.3%)増加した。「飼料代の高騰など物価高の影響で、動物園でも入場料を引き上げる動きが広がっているものの、運営事業者が市町村など自治体・公営企業のケースが多く、値上げ幅が少額にとどまるケースが目立った」(同社)。
入場料とアトラクション乗り放題がセットとなった「フリーパス」の平均価格(変動料金制の場合はハイシーズン料金を採用)は4846円。同5.4%、249円増加した。
一般券(入場料)とフリーパスの平均価格差は22年の2571円、2.7倍から今年は3151円、2.9倍に拡大した。