90%以上の代理店が4つ以上の予約システムを使用していることが判明した世界的な旅行代理店の調査に続いて、Sabreはコンテンツシステムを統合するためにSabreMosaic Travel Marketplaceを立ち上げています。同社は、このプラットフォームは「組み込みのAI効率と柔軟な接続性により、業界で最も幅広い旅行コンテンツを1か所にまとめる」と述べた。このプラットフォームは、オファーとオーダーのワークフローをサポートし、クラウドネイティブであらゆるコンテンツに対応可能である、とSabreは述べています。
Sabreの最高製品および技術責任者である Garry Wisemanは、「旅行代理店は、仕事をするために数十のシステムを繋ぎ合わせる必要はありません」と述べています。「SabreMosaic Travel Marketplaceは、単一のインテリジェントなプラットフォームでその複雑さをカットします。より多くのコンテンツだけでなく、AIを活用して、適切なコンテンツ、よりスマートな推奨事項、合理化された販売方法を提供するものです。GDSは、マルチソースコンテンツモザイクの多くのタイルの1つにすぎません。私たちは、AIをエージェンシーシステムにどのように組み込むべきか、その悩みも取り除いています。」
4月から5月の間に実施されたSabreの調査には、14カ国の500の旅行代理店からの回答が含まれ、業務全体の断片化と複雑さの増大の影響を調べました。調査によると、代理店の91%が4つ以上の予約システムを使用し、50%が7つ以上のシステムを使用し、10%以上が10以上のシステムを使用しています。ほぼ90%が4つ以上のAPI統合も管理しています。
代理店が使用するシステム数も増加しており、70%が過去3年間のシステム数増加を報告しています。この成長は、小規模な代理店よりも大規模な代理店で一般的であり、アジア太平洋地域の代理店は最大のシステム数の増加を報告しました。
Sabreによると、こうしたシステムの断片化はパフォーマンスの問題を引き起こし、代理店の半数以上が、複数の予約システムによって、望ましくない複雑さ、運用コストと技術コストの増加、一貫性のない顧客体験、新しいエージェントのオンボーディングの遅さ、エージェントの不満、最適な旅行オプションを見つけるのが難しいと述べています。
回答者の80%以上が、単一のプラットフォームを介した統合アクセスにより技術コストが削減されると答えており、Sabreはこれを「簡素化が単に好ましいだけでなく、戦略的なコスト削減の動きと見なされているという明確なシグナル」と見なしました。
Sabreによると、SabreMosaic Travel Marketplaceは、38のNDC対応航空会社、150以上の低コスト航空会社、200万以上の宿泊施設オプション、70以上の自動車および鉄道プロバイダーにこのサービスを提供しています。このプラットフォームは、クラウドネイティブアーキテクチャを通じて柔軟性と信頼性を向上させ、AIを使用して旅行者が探しているコンテンツを提供するのに役立ちます。
そして、41%の代理店が、AIが雇用の安定に及ぼす長期的な影響について懸念を表明していますが、彼らはそれに興味を持っています。Sabreによると、91%の人が、AIが生産性と顧客体験を向上させることができると考えていることがわかりました。すでにAIを使用している企業のうち、40%近くがエージェントの生産性と顧客体験に良い影響を与えていると答えています。Sabreの最高マーケティング責任者であるJen Cattoは、「旅行は決して簡単ではありませんでしたが、今日のマルチソースコンテンツ環境では、断片化が新たなレベルの複雑さを生み出しており、実際に業務への影響が出始めています」と述べています。「代理店は私たちに明確に言いました：彼らはシンプルさを求めています。彼らは統一されたアクセスを望んでいます。そして、彼らは旅行者へ顧客対応の質を落とすのではなく、サービスを提供するのに役立つテクノロジーを望んでいます。」
【出典：Phocuswire 翻訳記事提供：業界研究 世界の旅行産業】
