
コロナ前より高い水準は維持
日本オートキャンプ協会(田代嘉宏会長)は18日、昨年の国内のキャンプの状況を分析した「オートキャンプ白書2025」を発表した。キャンプ場利用者が昨年1年間にキャンプをした平均回数は5.0回、泊数は6.7泊といずれも前年から減少した。キャンプのピークである7、8月の猛暑と、物価高が影響したとみられる。ただ、コロナ禍前より高い水準で、「コロナ期に広がったキャンプはしっかりと根付いている様子が表れている」(同協会)。
全国420カ所のキャンプ場に来た人を対象に調査を実施。1947人が回答した。
平均回数は5.0回で、前年(5.5回)から0.5回減少。平均泊数も6.7泊と、前年(7.0泊)から0.3泊減少した。
白書では理由について、猛暑を指摘。昨年6~8月の日本の平均気温が歴代最高水準となり、「この猛暑は、これまで夏の定番レジャーであったキャンプに大きな打撃を与えた。熱中症リスクが高まったことにより、屋外での長時間活動が控えられ、キャンプを敬遠する傾向が見られた」。
また「物価高もキャンプ市場に影を落とした」と指摘。ガソリン代、食費、キャンプ用品の価格が上昇し、キャンプ1回当たりの平均費用が前年の2万393円から2万3258円に増加した。
ただ、回数はコロナ禍前の2019年より0.6回、泊数は0.9泊多い。白書では「コロナ前より高い水準を維持しており、キャンプの根強い支持が続いていることがうかがえる」としている。