
“フレンドリーラグジュアリー”な町家旅館、Nazuna(ナズナ)を展開するナズナ社(京都市)はこのほど、産官学の有識者で構成される日本HRチャレンジ大賞実行委員会が主催する第14回「日本HRチャレンジ大賞」で、「地方活性賞」を受賞したと発表した。
同社によると、同大賞は人材の採用、育成、活用などの分野において、先進的かつ有効な取り組みを行う企業・団体を表彰する制度。地域活性賞は地域に根差した人材施策や働き方改革などを通じて、地方創生や地域経済の発展に貢献した取り組みに贈られる。
同社は、宿泊業界における人事制度の明確化を目的に、キャリアパスを「ジェネラリスト」(管理職志向)と「おせっかい志向」(接客特化志向)に分け、さらに等級ごとの評価基準と給与体系を社内外に公開することで、従業員が将来像を描きやすく、納得感をもって成長を目指せる制度作りを進めてきた。
渡辺龍一社長は「誰かのために働くことを楽しめる人が活躍できる環境をつくりたいと考えている。自らキャリアを選び、納得感をもって働ける制度をこれからも丁寧に磨きながら、宿泊業全体にいい流れを生み出せる存在でありたい」とコメントしている。
同社が運営するナズナ京都二条城、ナズナ京都御所が「ミシュランガイド京都・大阪」で3パビリオンを獲得し、ナズナ京都椿通は2024年におもてなしセレクション金賞を受賞。今年5月には関東初となるナズナ箱根宮ノ下を開業した。