
旅行業は件数、額とも減
帝国データバンクによると、今年上半期(1~6月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は38件、負債総額は128億3200万円だった。件数は前年同期比2件増(5.6%増)とほぼ横ばい。額は同29.9%減少した。一方、同期の旅行業者の倒産(同)は前年同期から件数、額ともに減少した。
ホテル・旅館の倒産は今年に入り、1月に11件を記録した以外は全ての月で1桁台にとどまった。最少は4月の3件。
半期ベースでは、コロナ禍が深刻化した20年上半期に73件と、前年同期から大きく増加。ただ、その後は一貫して30件前後で推移し、大きな増減は見られない。
負債総額はコロナ禍が深刻化した20年上半期、大型倒産が発生した21年上半期を除き、20年以降は全ての期が200億円未満となっている。
6月単月は、件数が前年同月比3件、前月比2件それぞれ増(75.0%増、40.0%増)の7件。今年に入り月別で1月、3月に次いで3番目に多かった。
負債総額は前年同月比243.4%、前月比325.9%それぞれ増の36億3700万円。2カ月ぶりに10億円を超えるとともに、今年に入り月別で4月に次ぐ2番目に多い数字となった。
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今年上半期の旅行業者の倒産は9件、負債総額は2億3900万円だった。件数は前年同期比、前期比とも3件減少(25.0%減)。額は前年同期比77.6%減、前期比53.0%減と、ともに大きく減少した。
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