上半期の全国企業倒産、件数は12年ぶり5000件超え 負債額減、小規模の倒産目立つ


 帝国データバンクによると、今年上半期(1~6月)の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は5003件で、前年同期から2.4%増加(116件増)した。3年連続で前年同期を上回るとともに、上半期としては2013年(5310件)以来、12年ぶりに5千件を上回った。

 負債総額は6776億8700万円で、前年同期比0.5%減少した。上半期としては3年連続で前年を下回った。負債額5千万円未満の倒産が全体の63.2%を占め、00年以降最高となるなど、小規模の倒産が目立った。

 件数を8の業種別に見ると、4業種で前年同期を上回った。サービス業は同8.2%増の1329件と、件数が最も多く、00年以降で最多を更新した。

 小売業は同4.8%増の1078件と、2年連続で千件を上回った。

 このほか建設業(同7.5%増の986件)と不動産業(同14.2%増の153件)が増加した。

 減少は製造業(同3.0%減の558件)、卸売業(同3.6%減の533件)、運輸・通信業(同23.5%減の195件)、その他(同12.8%減の171件)の4業種。

 全国9地域別では、6地域が前年同期を上回った。四国が同19.3%増の105件と増加率が最も高く、上半期としては11年(111件)以来の100件台となった。

 近畿(同5.7%増の1309件)は上半期としては12年(1500件)以来、13年ぶりに1300件を超えた。

 減少は北海道(同5.3%減の125件)、関東(同2.2%減の1694件)、中国(同5.9%減の224件)の3地域。関東は前年同期から減少も、9地域の中で最も件数が多かった。

 負債額が多い観光関係の主な倒産は、ホテル開発のさきしまコスモタワーホテル開発(大阪府、負債72億円、破産、1月)、ゴルフ場の熊本観光開発(熊本県、負債56億4400万円、民事再生法、4月)、ホテルのまきのとコーポレーション(大分県、負債29億円、民事再生法、6月)、元・ホテルのAT清算会社(熊本県、負債27億円、特別清算、4月)が報告されている。

6月単月の倒産、2ヵ月ぶりに増加 過去10年で最多

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