
観光庁の宿泊旅行統計調査で、2024年の確定値が公表された。全国の宿泊施設における24年の延べ宿泊者数は6億5906万人泊。23年比で6.7%増、コロナ前の19年比で10.6%増となり、統計上、比較可能な2010年以降で過去最高を記録した。このうち外国人延べ宿泊者数は過去最高。日本人延べ宿泊者数は、19年の実績を超えたが、23年実績には届かなかった。
延べ宿泊者数全体は2年連続で過去最高を更新した。訪日外国人旅行者数が過去最高の年間3687万人を記録するなど、インバウンドが全体数を底上げした。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.0%となった。
都道府県別に延べ宿泊者数全体(カッコ内は19年比)を見ると、最多の東京都が1億1035万人泊(39.7%増)、次いで大阪府5743万人泊(21.1%増)、北海道4463万人泊(20.7%増)、京都府3421万人泊(11.3%増)、沖縄県3128万人泊(4.8%減)などとなった。
石川県については、能登半島地震に伴い、七尾市、輪島市などでの調査が24年は中止されたが、延べ宿泊者数は19年比24.9%増、23年比31.7%増の1149万人泊となった。2次避難者や復旧・復興関係者の宿泊が含まれる可能性があるほか、能登以外の地域で外国人の宿泊が急増した。
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