
研修の様子
JTB協定旅館ホテル連盟京都支部(支部長=奥村浩二・京都東急ホテル専務)は7~9日、京都市内で、持続可能な観光の国際標準を学ぶ「GSTC持続可能な観光サステナブルツーリズムコース」(GSTC STC)をGSTCと共催した=写真。会員旅館・ホテルの経営者らを中心に20人が参加。座学やフィールドワークでGSTCスタンダードや優良事例を学んだほか、自社の取り組み分析などを行い、理解を深めた。
研修の様子
GSTC STCは、2日間の座学でGSTCスタンダードの内容や考え方、取り組み事例をグループワークを交えて学んだ後、半日のフィールドワークと残り半日の座学を行い、フィールドワークを受けてのディスカッションや自社の取り組みの評価検討などを通し、サステナブルツーリズムの国際標準への理解を深める3日間のプログラム。講師はGSTC公認トレーナーが務める。開催に当たっては、研修参加人数の確保などさまざまな開催条件がある。3日間のプログラムを修了すると、GSTC公認試験の受験資格が得られ、合格者には「GSTC Professional Certificate in Sustainable Tourism」の証明書が発行される。
同支部は昨年10月、増売会議で、GSTC日本市場開発マネジャーの大岩直美氏による講演を実施。これを契機に磯橋輝彦常務理事兼旅館ホテル経営研究委員会委員長(嵐山辨慶社長)らが企画立案し、今回の研修が実現した。「3日間と拘束時間が長く(宿泊事業者にとっては)実施ハードルが高い研修ではあるが、国内でもトップクラスにインバウンド客が多い京都の宿泊事業者として、まず各施設が1人でもGSTCスタンダードを理解することが重要であると考えた」と磯橋氏。
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