
国指定重要文化財の福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸、耶麻郡猪苗代町)は期間限定で、館内を特別公開している。通常は庭園のみの公開だが、各日14人の人数限定で、完全予約制で見学者を受け入れている。
同館は古い伝統的和風住宅の様式に準拠して建てられた全国的にも珍しい遺構。大正天皇の第3皇子、高松宮宣仁親王殿下が同妃喜久子殿下の母方祖母に当たる有栖川宮威仁親王妃慰子殿下の保養のため、大正11年に建設された。
慰子妃殿下は同年、避暑のため3カ月間滞在。その後、昭和天皇をはじめ多くの皇族が同館で過ごした。昭和27年に高松宮殿下から福島県に下賜され、福島県迎賓館となった。平成11年に国の重要文化財に指定。
7月以降の開催日程は7月5~22日、8月18~25日、9月13~30日、10月1~31日、11月1~4日。
7~8月は午前10時開始で、迎賓館から徒歩約10分の国指定重要文化財「天鏡閣」で受け付け。9~11月は午後1時30分開始で、迎賓館で受け付ける。迎賓館での所要約1時間のガイドと、天鏡閣の自由見学、ティー、スイーツが付く。
料金は一般1200円、高校生1040円、小中学生930円。見学希望日の2日前までに電話またはホームページで、先着順で受け付ける。