
帝国データバンクがこのほど公表した今年6月の景気動向調査で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比0.7ポイント減の51.7。2カ月連続の低下で、全51業種中、前月の1位から2位に後退した。
全業種計は同0.1ポイント増の42.7と、6カ月ぶりに上昇。「国内景気は、物価上昇により個人消費が低迷したものの、季節需要の先取りがみられ、わずかながらも今年に入って初めて上向いた」(同調査)。
旅館・ホテルの景気DIは今年、全ての月で判断の分かれ目の50を超えている。ただ、6月は最も低い数値となった。
判断の分かれ目の50を超えたのは旅館・ホテルのほか、52.5の情報サービスのみ。
10の業界別では、5業界が上昇した。
このうちサービスは同0.1ポイント増の48.3と6カ月ぶりに上昇。飲食店(同1.1ポイント増の44.6)が「仕入れ価格の高止まりが続くも、気温上昇に伴い飲酒機会の増加から」2カ月ぶりに上向いた。娯楽サービス(同2.4ポイント減の45.2)は「大型連休の反動や、天候に左右された」。旅館・ホテルは「前年同期と比較して予約状況が遅い」などの声があった。
このほか上昇は農・林・水産、金融、製造、小売の各業界。低下は不動産、卸売、運輸・倉庫、その他。建設が横ばいだった。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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