
今年6月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比7.6%増の337万7800人となった。日本政府観光局(JNTO)が17日に発表した推計値。6月として過去最高を記録した。また、今年1月から6月までの上半期の訪日外国人旅行者数は、前年同期比21%増の2151万8100人となり、過去最速で2000万人を突破した。
6月は、5月と同様に夏休みシーズン前となり、訪⽇需要が比較的落ち着く時期だが、多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪⽇需要の高まりがみられた。東アジアでは中国、 韓国、東南アジアではシンガポール、インド、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪⽇外客数が増加。前年同月比約8%増となる押し上げ要因となった。
特に米国は、34万5100人が来日。6月上旬から始まったスクールホリデーによる若年層の訪日需要の高まりに加え、訪日旅行人気が継続していることで、米国からの訪日客数は単月として過去最高を記録。このほか韓国や台湾、シンガポールなど15市場も6月として過去最高を記録した。
6月の主な国・地域の訪日旅行者数(カッコ内は前年同月比)は次の通り。
中国79万7900人(19.9%増)、韓国72万9800人(3.8%増)、台湾58万5000人(1.8%増)、 米国34万5100人(16.4%増)、香港16万6800人(33.4%減)、シンガポール6万8600人(16.4%増)など。