
マイナー・ホテルズは7月10日、同社初のソフトブランドを含む4つの新ホテルブランドを発表した。戦略的なブランドポートフォリオ拡大の一環。新ブランドは「ラグジュアリー」「プレミアム」「セレクト」の各セグメントで展開され、同社の持続可能な成長を加速させる。
世界57カ国560軒以上のホテルを運営、2027年までに850軒体制へ
バンコクに本拠を置くマイナー・ホテルズは、グローバルなホテル運営会社として世界57カ国に560軒以上のホテルを展開している。今回新たに導入する4つのブランドは、「The Wolseley Hotels」「Minor Reserve Collection」「Colbert Collection」「iStay Hotels」だ。
「The Wolseley Hotels」は、ロンドン・ピカデリーの名店「The Wolseley」にルーツを持つラグジュアリーブランド。英国のエレガンスとヨーロッパの洗練、グローバルな感性を融合させた世界観が特徴だ。細部とデザインへのこだわりを持ち、洗練された没入感のある空間を創出する。
「Minor Reserve Collection」は、個性の表現と洗練された特別感を追求する旅行者向けのラグジュアリーソフトブランド。各プロパティは希少性と唯一無二の体験を提供する。革新性と伝統的なおもてなしを融合させ、オーダーメイドの滞在体験を実現する。
「Colbert Collection」は、美食と人とのつながりに情熱を注ぐ旅行者向けのプレミアムセグメントのソフトブランド。世界各地の独立系ホテルによるグローバルコレクションで、各土地に根ざした体験やストーリー性あるダイニング体験が魅力だ。
「iStay Hotels」は、気軽で楽しく、快適かつ利便性の高い滞在をシンプルかつリーズナブルに提供するセレクトセグメントのブランド。世界各地の人気都市で、最新テクノロジーと快適な空間、ストレスのないサービスを提供する。
これら新ブランドは、既存のアナンタラ、エレワナ・コレクション、チボリ、NH コレクション、アヴァニ、nhow、NH、オークスといったブランドに加わる。特に成長著しいソフトブランド市場において、オーナーやゲストに幅広い選択肢を提供する。
今回のブランド拡大は、2025年3月に刷新された「マイナー・ホテルズのマスターブランド戦略」に基づくもの。グループ全体でのデジタルインフラおよび流通戦略への大規模投資や、会員プログラム「Minor DISCOVERY」への一本化も実施している。マスターブランドの導入により、より強固なブランド基盤を構築し、オーナーへの付加価値提供やゲストに対するシームレスな体験の提供が可能になる。
マイナー・ホテルズのチーフ・コマーシャル・オフィサー、イアン・ディ・トゥリオ氏は「私たちは、それぞれの市場機会に対して最適なブランドを慎重に設計し、現代の旅行者やホテルオーナーのニーズに応えることを目指している。新たなセグメントに対応することで、パートナーの成長を後押しし、ゲストに感動を届け、グローバルな成長戦略をさらに加速させていく」と述べた。
同社は、2027年末までに850軒体制を実現するという成長目標を掲げており、今回のブランド拡大はその重要なステップとなる。各ブランドの開発機会について積極的に協議を進めており、新ブランドにおける最初のプロパティについての発表は、今後数か月以内に行われる予定だ。