
はとバスはこのほど、2024年度(2024年7月1日~2025年6月30日)の東京観光利用者数を公表した。同期間における利用者数は53万8609人(速報値)となった。国内観光客を対象とした日本語コースが微減となった一方で、外国語コースは前年度比64・5%増と好調に推移。全体で同3・0%減となった。
24年度は、季節別では秋季が好調だった一方、春季は前年を下回る結果となった。同社は減少の要因として、ゴールデンウィークの日並びや天候不良、4・5月の週末の悪天候があると分析。主力商品である2階建てオープンバスが、猛暑やゲリラ豪雨の影響を受けて利用者が減少したことも影響した。
こうした中、「迎賓館赤坂離宮」や人気の高い「豊洲 千客万来」を組み込んだコース、人気キャラクターとコラボした「推し活」コースなどは好調に推移。日本語コースに限ると、4・6%減の51万7719万人となった。
一方、外国語コースは2万890人で、前年度比64・5%増と大幅に増加。訪日外国人客数が過去最高となる中、「PANORAMIC TOKYO」「TOKYO MORNING」「TOKYO AFTERNOON」の3コースを週3~4日の運行から毎日運行に変更したことや、桜の開花時期とイースターに増便したことが利用者増につながった。
同社によると、25年度はチームラボやアートアクアリウムなど話題の新施設を組み込んだ企画をタイムリーに発表する予定。5月から運行を開始している「サステナブルツアー」に加え、自然・文化・アクティビティを通じて日本の本質を深く体験できるアドベンチャーツーリズムを取り入れたコースも造成する。これに加え、鉄道事業者や航空会社とのコラボレーションなど、「はとバスならでは」の特別な旅行体験の提供にも力を入れるとしている。
はとバスの車両