
サヘル・ローズさん(右)
日本旅行業協会(JATA)は2日、「ツアーグランプリ2025」の発表・表彰式を行った。表彰式では、日本旅行作家協会が創設した「兼高かおる賞」の授賞式も行われ、3回目となる今回は、俳優・タレントとして活躍するサヘル・ローズさんが受賞した。
サヘルさんはイラン出身で、幼少期にイラン・イラク戦争を経験。7歳までイランの児童養護施設で過ごし、8歳で来日後、日本で舞台『恭しき娼婦』や映画『冷たい床』で主演を務めてきた。近年は映画監督としても活躍するなど、表現者として活躍の幅を広げていることが評価され、受賞に至った。
サヘルさんは「国によっては自由に海外旅行ができなくなってきている」と述べ、世界中を旅する中で訪れた難民キャンプなどの現状を今後も発信していく意思を表明した。「私の旅の記録を、電波塔となって皆さんに伝えていくという意味では、これからもこの賞に恥じない歩み方をしていきたい」と笑顔で語り、ツアーグランプリの表彰式に参加した旅行会社に対してもエールを送った。
サヘル・ローズさん(右)