
編成全体の解析が可能に
JR東海は、超電導リニア車両の空力性能のさらなる向上を目指し、スーパーコンピューター「富岳」を活用した技術開発に取り組むと発表した。これまで先頭部の形状はAI(人工知能)などを用いて最適な形状を追求してきたが、世界最高水準の性能を有する「富岳」と先進技術を組み合わせることで、台車など複雑な形状を含めた編成全体の解析が可能になり、さらなる走行抵抗の低減が期待される。開発は昨年度から開始しており、東北大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と進めていく。
これまで、超電導リニア車両に関する空力性能の向上については、2004年からJAXAとともに技術開発を推進。先頭部はAIなどを活用した形状最適化を行い、山梨リニア実験線で現在走行しているL0系改良型試験車の形状にも、その成果が反映されている。【記事提供:交通新聞】
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