
学生らが新たな京都観光を提案した(提供・渡辺宏紀さん)
学生らが京都観光の新たなビジョンを披露するシンポジウムが6月22日、国の重要文化財である京都府庁旧本館で開催された。書類審査などを通して選ばれた8組が、京都を盛り上げる観光ツアーのアイデアを発表した。
このシンポジウムは、観光の領域で活動する学生組織「カルチュラル・エデュツーリズム・カウンシル(CEC)」のメンバーが主体となって「京都で学び、京都を語り合う“京室談義”」をテーマに実施。今回で2回目となる。
主催はルゥルゥ商會(京都市、地野裕子代表取締役)で、京都府や京都観光アカデミーなどが共催し、JNTOも後援している。
この日登壇したのは、西京高校・洛北高校、立教大、立命館大、京都先端科学大付属高校、京都ホテル観光ブライダル専門学校、京都光華高校、福知山公立大、龍谷大の8組で、ピッチ形式(事業主や起業家が創業時や企業の際に、投資家に向けて行う短時間のプレゼンテーション)で実施した。
天橋立の旅館、玄妙庵の女将・石間みちるさんや府参与の山下晃正さんら11人が(1)独創性(2)実現性(3)地域への効果―など五つの評価基準をもとに審査した。
評価基準において優秀であり、CECの理念に沿った体験を最も魅力的に描けているツアーに贈られる「CECアワード」は龍谷大の「かぶっと亀岡」が受賞。聖護院かぶの農場見学や漬物体験、料理実食、ファーマーズマーケットでの買い物を楽しむツアーとなっている。女子高生らもそれぞれの視点に立ったツアーを発表し、審査員も高く評価した。
学生らが新たな京都観光を提案した(提供・渡辺宏紀さん)