
奥飛騨温泉郷観光協会(岐阜県高山市)は、6月28日から期間限定で「おくひだマウンテンバス」の運行を始めた。屋根のない2階建てオープンバスで、北アルプスの雄大な自然を間近に楽しめるのが特徴。
温泉郷は、1990年代初頭には114万人ほどの宿泊客がいたが、その後徐々に減少。県からの委託を受けた観光協会が奥飛騨エリアの新たな魅力を発信しようと同バスの運行を始めた。「観光地としての再評価と来訪者の満足度向上を図るための重要なステップ」と位置付けている。
平湯バスターミナルと新穂高ロープウェイを結ぶ便(座席数44)が1日3往復、7月18日まで運行する。朝夕はJR高山駅発着便も設定。片道2千円で、高山駅発着便は4千円。乗車特典として、ロープウェイ内にある「アルプスのパン屋さん」のパンとドリンクを提供する。
バスには地元の旅館スタッフがガイドとして同乗。周辺の山々や温泉地、歴史や文化などについて解説する。また、バスの名称は地元の小学生が名付け親となった。