
阪急交通社がこのほど発表した2025年4月の旅行取り扱い実績は、290億7408万円(前年同月比12.3%増)だった。3部門全てが前年同月を上回った。
国内旅行は、前年比4.9%増の161億6976万円となった。物価高による個人消費の低迷から4月の日本人延べ宿泊者数は前年比1.1%減と下回ったものの、大阪・関西万博向けの募集型企画旅行や沖縄の最上級リゾートホテルを利用するツアーのテレビ通販の強化が奏功。特に万博開催に伴う需要が高まった近畿方面を中心に集客が好調となった。
海外旅行は、前年比22.3%増の109億7686万円と大幅に増加。4月の出国日本人数が19年比42.3%減と前月から16.1ポイント低下した中、短期滞在の入国査証免除措置が再開された中国や、需要が堅調なトルコ、エジプト方面の募集告知強化に効果が表れた。特に航空便の運航本数が復便している中国では北京、西安、上海のツアーが伸長した。欧州や中南米も前年比1.2倍となり、長距離方面の回復基調が続いている。
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