
帝国データバンクがこのほど行ったサイバー攻撃に関する企業への実態調査で、過去に同攻撃を受けたことがある企業の割合は32.0%だった。大企業で受けた割合が高いが、近年は中小企業でも被害が拡大している。
サイバー攻撃を受けたことがない企業の割合が52.4%と約半数。ある(可能性がある場合も含む)割合が32.0%とおよそ3分の1だった。このほか「分からない」が15.6%。
「受けた」とする割合を企業の規模別で見ると、大企業が41.9%、中小企業が30.3%、小規模企業が28.1%。規模が大きいほど受けた割合が高くなっている。
サイバー攻撃を1カ月以内に受けた割合は全体で6.7%。このうち大企業が5.5%、中小企業が6.9%、小規模企業が7.9%と、こちらは規模が小さいほど割合が高くなっている。「足元では中小企業のサイバー攻撃に対するリスクが急速に高まっている」(同社)。
「受けた」割合を9の業種別で見ると、建設が34.5%と最も高い。このほか卸売が32.9%、サービスと製造が32.5%。これら4業種が平均より高くなっている。農・林・水産が24.8%、小売が26.2%と比較的低い。
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