【いらっしゃいませ!】奈良市 奈良老舗の宿四季亭 訪日客受け入れに挑む老舗旅館


奈良そのものを凝縮した客室を

 日本が誇る古都・奈良市。インバウンド観光客でにぎわいを見せる奈良公園の中心部、春日大社一の鳥居の横にたたずむのは、創業から120年以上の老舗旅館・四季亭だ。「ただひたすらに奈良の旅亭でありたい」という先代女将の思いのもと、これまで日本人旅行者を中心に奈良市内の宿泊需要を支えてきた。

 コロナ禍を経て、国内の観光地には訪日外国人観光客の姿が多く見られるようになった。「2年前にインバウンドの受け入れの本格化を検討し始め、2024年10月から海外OTAを導入しました」と話すのは、4代目代表取締役の太井信太朗さん。今年5月の訪日外国人観光客数は5月として過去最高の369万人になった。四季亭も今年4、5月の予約の8割は訪日外国人だったという。

 四季亭は日本の伝統文化を感じられる細かな工夫が施されており、その質の高さにも定評がある。客室内には水墨画や書を配し、食事処なども含め館内全て奈良を感じてもらえるようこだわっている。

 料理は茶懐石がベースの「大和路会席」を提供。奈良市、大和郡山市に窯場が点在する陶器「赤膚焼」(あかはだやき)の器を使用するなど地元の伝統工芸品を使用し、食材もできる限り地産地消にこだわった新鮮な旬のものを使用している。

 今年4月に大阪・関西万博が開幕したが、太井さんによると万博目的で宿泊する訪日客は限定的だという。ただ、海外パビリオンに勤務する駐在外国人が家族を連れて宿泊したケースもあったようで、海外からの宿泊客の傾向については「本物の日本料理を見て、イメージとの違いに感銘を受けるお客さまも多いです」と話す。近年は需要に応じて泊食分離プランも用意し、利益率に良い影響もあったと振り返る。

 【9室、1泊2食付き1人税込み2万9700円から(2人1室)】


奈良そのものを凝縮した客室を

【公式】奈良老舗の宿「四季亭」

 
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